大学生ζの経済教室3.0

日々の生活に潜む経済ネタ等。半分雑談。

共産党が当選する沖縄の現実

今回は、政治の話題についてです。

中でもかなりミクロな沖縄の現実について、というテーマ。

先日沖縄を旅行して、考えたことをブログにしたいと思います。

 

東京など本土で暮らしている我々には、沖縄の政治というと、共産党が唯一小選挙区で議席を獲得しているということもあり、"左翼"だとか、"反基地運動"というイメージを持つ方が多いでしょう。

中には"中国に占領されたいのか"などといった過激な意見も聞こえてきます。

 

 

沖縄の地理的関係

この話題を考えるにあたって、まずは沖縄の地理的関係を見てみましょう。

 

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実は、沖縄と一口に言っても縦長ですから、那覇空港のある那覇市など中心部は、かなり南に偏っています。

大手高級ホテルも那覇市の中心部から、北谷町までのあたりに集中しています。

 

ちなみに、美ら海水族館は本部町にあり、一般道で2時間、高速でも1時間以上かかる辺鄙な場所に位置しており、

その道中は、以下のように、きれいな砂浜や崖のある海がただひたすらに広がっています。

 

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【本部町 エメラルドビーチ】

 

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【恩納村 万座毛(景勝地)】

 

でもって、平和記念公園やひめゆりの塔があるのは南端の糸満市です。

 

 

 沖縄の現実

一番伝えたいのは何かといえば、沖縄は、意外と平和なんですね。

空も、おそらく演習や有事でもない限りそこまで気になるほど騒々しくもない。(離発着する空港の至近は除く)

海も、平和できれいな海岸線が永遠と続いています。

 

米軍基地がほとんどの面積を占めているのでは?と思った方もいるでしょう。

しかし、米軍の飛行場は羽田や関空のような海を埋め立てて造った空港ではなく人気のない内陸がメインですし、

大きな面積を占めているのは事実でも、以下の写真で赤く丸を付けたような、内陸部の演習林などがかなりの比重を占めているようで、想像していたほどの存在感はありませんでした。

 

予想以上に、“ごく普通の”日本の景色がそこには広がっているわけです。

 

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だからといって気になる点がない訳ではありません。

例えば、米軍のナンバーのみを付けて走っている車が散見されるということ。

また、米軍人による事件がたびたび起きるというのも事実です。

 

このような現実を考えた時、左翼だとか中国がどうというのはかなりレベルの低い議論であるということに気づくはずです。

 

つまり、ごく当たり前の日本人として、ごく普通の日常を過ごしているからこそ、米軍ナンバーで堂々と公道を走っている車を見れば、沖縄の歴史も考えれば否が応でも占領されているような気持ちにはなるでしょうし、

確率的に国籍による犯罪率に差がないとしても、米国人によって身内が被害を受ければ、日本人として嫌悪感を抱くのは当たり前の感情です。

 

 

同様に、「米軍機が嫌なのであれば那覇空港の民間機も追い出せ」というのも、そういう問題ではないのです。

先述した通り、騒音自体がそこまで大きな問題ではないのですから。

 

 

もっとも、それらの反対団体が本土や他国から、しかも組織的に動員されて活動をしているという状況や、問題の本質ではないことを非難している(からこそネット上では反論も多々見られる)状況は非難されて然るべきです。

 

しかし、それらと“現実問題として共産党が当選するから沖縄の人はおかしい”、という理論は別のものです。

後者には理解すべき要素があり、また同じ日本人として理解しなくてはならないのです。

 

 

 平和記念公園とひめゆりの塔

先ほど、平和記念公園やひめゆりの塔がある糸満市は沖縄の南端だと記述しました。

これ、何故だかご存知ですか?

 

実は、第二次世界大戦中の沖縄の地上戦で、米兵に徐々に南方へと追い詰められた日本兵の多くは南端の崖から海へと飛び込んだか、そのまま殺されるのを待つ状態であったようで、

ひめゆりの塔も同様に、動員された看護学生等が、日本兵に合わせて南方へと移動していき、最終的には突如解散命令が下され、逃げまどい追い詰められる中多くの命が失われた、という悲惨な歴史を物語っているものなのです。

 

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【ひめゆりの塔 看板①】

 

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【ひめゆりの塔 看板②】

 

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【ひめゆりの塔と防空壕、陸軍病院跡地の碑】

  

平和記念公園には、多くの戦死者の名前が刻まれた石碑が放射状に並んでおり、また驚いたのが、おそらく沖縄の地上戦に全国各地から兵士が動員されたからでしょうか、各都道府県の慰霊の墓石のようなものが一列に、永遠並んでいました。

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【平和の礎と永遠広がる石碑】

 

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【名前は2017年も追加されている】

 

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【島の方角を示す】

 

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【青森県】

 

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【富山県 立山の塔】

 

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【平和記念公園の端】

 

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【南端海岸線】

 

 

このような場所をすぐそばに抱えて生活し、まさに今も米軍と隣り合わせどころか、1972年までそもそも日本ですらなかった、という複雑な歴史を抱えているのが沖縄の現実です。

 

別に私は、だから共産党は素晴らしい、などと言いたいわけではありません。

 

安全保障体制を考えた時、まさに第二次世界大戦で多くの日本人が死に追いやられたあの沖縄の南端から、逆に中国軍が上陸してくるような未来がないとも言えないこのご時世、沖縄に強力な米軍基地を置くのは仕方のないことであるというのは事実ですから。

だからこそ強固な日米同盟を軸とする自民党がマクロで見れば選挙では圧勝しています。

 

しかし、沖縄県民の民意もまた、直視しなければならない現実であるということです。

 

政治の話に限ったことではありませんが、それぞれの地域や人々にはそれぞれの事情があるのに、それがネット上などでは見せかけの正論によって排除されるようなケースが特に最近多々見られます。正論は明らかに右にあります。

それを左寄りの人々が、ナチスだとか騒ぎ、これまた拡散されています。

 

いずれにしても、そこには本来の地域や人々の事情は無視され、争いだけが残っています。

なんと無意味な光景でしょうか!

 

そのような意味では、本土から送り込まれた組織的活動家も、所詮不満のはけ口として人気を集め、仕事として議席を獲得している共産党も、これまた本来の沖縄県民の気持ちとかけ離れたものであるのかもしれませんね。。

 

 

現実と机上の空論

以前、毎日のように反日デモが報じられ、イオンや日系自動車販売店が次々に破壊されていた時に上海へ家族旅行で行ったことがあります。

 

その際、現地の中国人何人かに声をかけられましたが、その内容は「最近は反日ブームのようになっているが、我々一般市民の多くは日本が嫌いでもなければ破壊しようとも思わない。訪問してくれてありがとう。」というものでした。

 

実際に声をかけてきた人が複数人いたというのは、凄いことではないでしょうか。

 

 

何が言いたいのかといえば、実際に訪れたり会ったりしてみなくては、想いは伝わらない、ということです。

 

ネットや報道で盛り上がっているだけでは、所詮何も伝わってこないのです。

(報道機関が果たすべき役割を果たせていないという側面もありますが。)

 

空港へ帰る前、平和記念公園とひめゆりの塔に1時間程度立ち寄っただけですが、そんなことを考えました。

医学部受験勉強法と合格体験記、公開!〜医科歯科編

友達から、彼らが仲介を行っている家庭教師募集パンフレットに載せるための合格体験記を書いてくれという依頼を受けました。

 

個人的には、家庭教師など全くやる気がないのですが、資料としてそれでも一覧に載せたいから書いてくれ、としつこく頼まれたので送ることにしました。

 

3000字近くに渡ったこともあり、せっかくですのでブログの方にも載せることとします。

なお、経済は全く関係ありません。ご了承ください。。

 

ウソは一つも書いておりませんので、悪しからず。申し訳程度に”*”は多用しています。

 

 

目次

  

 

基本データ

大学 東京医科歯科大学医学部

高校 **高校

地域 **区

 

センター                762点

センター科目          物理、化学、地理

 

その他合格        **大学 ***大学

 

前期試験得点

数学90点 物理30点 化学35点 英語75点    計382.4点

 

模試

全統記述模試             E判定

全統医進模試          E判定

第3回駿台全国模試  E判定

 

 

<受験全般でうまくいったこと、いかなかったこと、勉強法>

うまくいったこと:合格したこと。

 

うまくいかなかったこと:その他全て。

 

勉強法:基本は受験勉強とは関係なく、中高の授業や定期試験で高得点を取ることを意識していました。その他は、各教科一冊程度参考書を繰り返し読み、過去問に取り組みました。

 

 

<物理の勉強法>

本質が理解できていないと全く得点が取れないと言われている科目で、中学受験の国語にも似ているような気がします。

 

実際、僕は高3の時に実施された高校オリジナルの東大レベル模試で、3回いずれも3点を取ってしまい、医科歯科の過去問も一桁の点数しかとったことがないなど、全体の足を大きく引っ張っている科目でした。

 

10月には重要問題集に手を出すも1ページ目で撤退、意を決して名門の森に取り組むも、正答率は2割を切っていました。

12月には諦めるという決断をし、「物理は5点でも合格できる」を合言葉に他の科目の学習に励みました。

 

センターは過去問をやり込み75点を取れましたが、さすがに危機感を感じて二次試験1週間前に丸善丸の内店に出向き、『入試の核心』という参考書を購入しました。ごく普通の基礎問題を中心とした、様々な大学の過去問の引用問題集なのですが、解説の充実もあり非常に解き進めやすいもので、二次試験前日に医科歯科の過去問を3年分解いてみたところ、なんと34点、38点、42点を叩き出すことができました。(60点満点)

 

 

<化学の勉強法>

基本的には有機も無機も暗記が命です。後述の通り、重要問題集の解説部分に暗記事項は良くまとまっているのでそれを参考に、8月に1週間かけてルーズリーフ20ページ程度のオリジナルの暗記事項まとめを作成。手間はかかりますが、非常に役立ちました。後はアウトプットの方法と計算だけですので、演習を積めば積むほど比較的簡単に成績は上がると思います。

 

有機は、某予備校にも出講している先生が高校におり(なお毎回30分程度遅刻してくる)、その先生のオリジナル演習問題集が非常に役に立ちました。従って、有機に関しては、重問ではなくそちらに大きく依存しました。

 

 

<数学の勉強法>

高1の冬の時点でセンター試験は200点満点を取れる程度に仕上がっていました。やはりこれも、中1の初回の授業から「集合と論理」(Wikipedia参照)を扱うという意味不明な学校のカリキュラムに全面的に信頼を寄せた結果でありましょう。

とはいえ、極端に難しい問題を解ける必要はありません。基本がしっかりしていれば、大抵の問題はパターンを抑えていれば解ける問題と気づくはずです。後述の通り、高2で『1対1対応』と高3の授業で『システム数学』、あとは過去問に取り組み、本番でも90点程度の得点ができました。

 

 

<英語の勉強法>

やはり、中学3学年で授業中に扱ったSirius vol.1、Sirius vol.2、PIXIS vol.3の三冊で文法の基礎を抑えたことが一番大切だったと思います。また、高校ではサイエンスや人文系の長文記事を読み進めていくという授業で、医科歯科の英語には大きく役に立ったと思っています。あとは、過去問程度ですかね。。つまり、学校の授業にまじめに取り組みましょう。出遅れた人も、所詮言語です。基本の文法事項+長文読解で全てが完結するのではないでしょうか。

 

 

<国語・社会の勉強法>

古文漢文も、所詮言語ですから、もちろん活用などの基礎知識は踏まえた上で、様々な文献に触れつつ読解していくという形で演習を積めばよいのではないかと思います。僕は、学校の授業とセンター過去問のみの対処です。100~170点前後と幅はあるものの、徐々に点数自体は上がっていくのではないでしょうか。特に厳しいセンター利用の国立大学等を狙っているわけでもなければ、最低ラインとして150点強取れれば大きな問題はないと思います。

地理に関しては個人的にデータバンクや地図帳を見るのが好きで、毎日のように眺めていました。やはり暗記科目ですので、好きな科目を好きなように暗記すればよいと思います。よくまとまっている参考書を一冊購入するのも良いでしょう。

 

 

<受験生にアドバイス、入試を終えて思うこと>

こうして振り返ってみると、意外にも中高の授業が役に立っていたことに気づかされます。特に、いわゆる“自称進学校”程度であれば学校の勉強にきちんと取り組む、定期試験での評点を重視する、というリズムをきちんと作っておくことが何よりも大切かと思います。

 

あとは、心のゆとりです。受験生はややもすると焦りがちですが、全くその必要はありません。基本を着実に、あきらめずに最後まで取り組むことです。僕なんて、学校の勉強以外には以下で紹介する”おすすめの参考書”、にしか取り組んでいません。

 

具体的には、模試でE判定をとっても、「実際の試験にあんなひねくれた応用問題が出るはずがない。傾向が全く異なるのだからこそ、この模試でA判定を取っても落ちる人がいる。自分ではなく予備校の作る模試にこそE判定をつけてやろう」と思うこと。

 

二次試験本番1週間前になって過去問を解いて物理が3点しか取れなくても、物理の成績を上げるのではなく「3点で合格するには他の科目は何点を取ればよいのだろうか」と逆転の発想ができること。そして、勉強ではなく丸善に新たな参考書を探しに行く余裕を持つこと。

 

そして、ニュースを見ているせいで明らかに二次試験の集合時間に間に合わない時刻になってしまっても、「まだ試験が始まるわけではないから大丈夫。天気予報も見てから家を出よう」と思えるゆとりを持つこと。

 

これだけのメンタルがあれば、合格は容易いんじゃないですか(適当)

 

 

<おすすめの参考書>

数学

1対1対応

 大数シリーズにしてはかなり簡単な部類に入る参考書かと思います。高2で取り組みました。方針が分かれば計算は省略して解説を見て確認、方針が分からない問題(半分程度)は、すぐに解説を読み進めていきました。この手法の何が良いかというと、電車の中ですべて完結します(笑)

 

システム数学

 様々な大学の過去問集になっています。分野別に整理されているいわゆる“頻出問題集”で、一通り頭に入っていれば、大抵の大学の合格最低ラインはクリアできるものと思われます。高3の数学の授業で週5コマ×毎回2題ずつ取り組みました。

 

 

物理

名門の森

 重要問題集が物理に関しては評判が良くないこともありこちらを選択。が、全く解けませんでした。

 

入試の核心

 1週間にして過去問の得点を3点から38点に上げてくれた魔法の書。一見では名門の森と違いはないように見えますが、こちらは問題の選出も解説も、かなり良いのが解きながら実感できました。なんとamazonのレビューでも、7件中全てが☆5つ。Z会様様です。

 

 

化学

重要問題集

 安定してかなり高い評価を得ている問題集と思います。化学は暗記によるところも多いですが、暗記に関しても説明部分にうまくまとまっており頼れます。僕はまず1週間程度かけてルーズリーフ20ページにまとめ、受験本番まで持ち歩いていました。後は解くだけ。2周もすれば化学はほぼマスターできます。

 

 

英語

鉄壁

 皆が使っているので。語彙が豊富でおすすめです。クラスに一人は“鉄壁マニア”がいたりします。

 

 

<自己PR> 

大学受験で一番大切なのは、ペース配分と精神的面でのサポートです。これらの全面的なサポートに主軸を据えつつ、分からない問題があれば分かりやすく説明できるよう心掛けます。

 

成績を上げる保証、に軸足を置かれる方はご遠慮ください。

というより、全面的に家庭教師に頼ろうとしている時点で東大や医学部への合格は厳しいものと言わざるを得ないと思います。

 

それでは僕の収入の極大化にご協力いただける方、是非ともよろしくお願いいたします。

 

 

 

*なお、最後の2段落は削除して送信しました。まだ返事は来ていません。

ホリエモンの炎上問題を考える

ホリエモンは炎上する

突然ですが、ホリエモン、ご存知ですか。

 

「知ってるわ。」

 

そんな言葉が返ってきそうです。

では、彼のイメージはどのようなものでしょうか。

 

刑務所に入っていた人?

 

それとも人相の悪い人?

 

いずれにせよ、あまり良い評判は聞こえてきません。。

私は、いつも炎上している人というイメージです(笑)

 

先日は”Jアラートうるさい”と呟いて炎上し、つい数日前も”保育士は誰にでもできる”と呟いて炎上していました。

 

 

”保育士は誰にでもできる”のか

以下が問題のツイートです。

 

 

案の定、と言うべきか、「保育士は誰にでもできる仕事ではない」「おまえには保育はできないだろう」という批判のコメントが殺到しています。

 

もちろん、ある意味でそのような批判は正しいのですが、これを言い始めてしまうと「誰にでもできる仕事」というのはそもそも存在するのか、評価に値しない仕事とは何なのか、という議論になってしまいます。

 

保育士さんが日本全体の子育てを支え、社会を支えているのは事実です。

大変な仕事でしょうし、敬意をもって接さなくてはなりません。

 

 

ホリエモンの言っていることは極論であり、感情論が抜けているために批判の余地はいつも全開なのですが(笑)、しかし、概ね事実としては認めなくてはならないと思います。

 

保育士は労働集約型の産業ですし、子育て自体が全くできないという人はほとんどいないでしょうから、賃金に下押し圧力がかかるのは必然です。

 

あるいは政府がもっと強く介入して賃金を上げるべきかどうかという議論はあるにせよ、市場経済に一定程度任せた結果として現状の賃金に落ち着いているという事実は、目を逸らすことのできない現実です。

 

 

なにより、保育士の給与を上げようと思えば、税金か保育料の引き上げで賄うしかないわけです。

 

ホリエモンを批判する人々は、それに賛成なのでしょうか?

もしくは、極論ですが、保育士へ直接お金を渡しに行くのでしょうか?

 

そうでないとしたら、偽善者以外の何物でもありません。

 

 

つまり、ホリエモンの言葉が炎上する原因は、”感情論を抜きに物事を語っている”という一点のみにある訳です。

 

発言自体は正論であるからこそ、擁護する人も多数いますし、毎回賛否両論巻き起こるのでしょう。

 

 

ホリエモンと感情論者

確かに、様々な議論を進める上において”感情論”というのもかなり重要なファクターを占めるのは事実です。

 

本気で何も感情がないのであれば、それは非難に値するかもしれません。もっと人の気持ちを考えろ、と。

 

しかし、ホリエモンはそうではないのではないか、と私は思います。

 

 

そう考えさせるきっかけとなったのが、『橋下羽鳥の番組』に出演していた時の彼の言葉。

 

 

ーー僕は、経済的に見れば、地方創生なんて無理筋だと思っている。

例えば、

『僕は明日から無人島に移住します。だから電気もガスも水道も、僕一人の為に税金で整備してください。公共バスもよろしく。』

って言ったら、許されますか?

 

お前の勝手なんだから自分でやれ、と言われるのが落ちでしょう。

つまり、郷土愛だとかなんだとか言って地方に住む人のために都会の税金を回すなんて、それほど持続不可能なことはないんですよ。

だから昔、地方の選挙区で選挙に出たんです。


公約は、『ここに住むのをやめて、皆で都会へ移住しましょう。こんな自治体に金なんて回せません。』

当然落選しましたよ。

当選するわけないじゃありませんか。ーー

 

 

もっとも、この発言をどのようにとらえるかは個人によると思います。

 

しかし、少なくとも私は、感情論とか、一般論とかいうものを理解した上で、ホリエモンなりの正論を述べているに過ぎないのだ、と理解しましたし、実際そこまで無理な解釈でもないと思います。

 

選挙に出て、惨敗したという事実を受け入れていますから。 

 

 

ホリエモンの立場

ビジネスをするというのは、トップに立つというのは、感情論を分かっていても無視しなければならないということでもある訳です。

 

何を隠そう私自身、小金稼ぎの真似事をやってみたことがあります。

 

法律を順守した、そして少なくとも客観的に見ればWin-Winの関係の下に収益が成立するものでした。

 

しかし、いざやってみると罪悪感のようなものは拭えず、短期間で辞めてしまいました。

 

 

ホリエモンは、逮捕もされながら(もちろんその事実は褒められたものではありませんが)今なお様々な事業に携わっています。

 

このような背景を考えれば、ホリエモンの主張が感情を抜きにした極論になることには理解ができるのではないでしょうか。

 

そしておそらくは、ホリエモン自身も全て分かった上で主張しているのだと思います。

 

 

感情論を理解した上で極論の主張をすることと、本当に何も考えずに主張すること。

 

文面だけを見ていては到底その違いなど理解などできませんが、そこには非常に大きな隔たりがあります。

 

もちろん、自分と違う意見を述べているから反論する、炎上させる。大いに結構だと思います。

 

しかし、所詮は一個人の意見です。

ましてや、自分が正義だ、などと言っているわけでもありません。

 

もう少し余裕をもって(ホリエモンに限らずですが)人の主張に接してみることも必要ではないかーー。

 

今回の一連の炎上騒動を見て、そんなことを考えました。

 

 

古舘伊知郎 V.S. 堀江貴文

ホリエモンと言えば、個人的にかなり印象に残っている対談があります。

 

報道ステーションの前キャスター、古舘伊知郎さんとの対談です。

ホリエモンは理想論に終始している一方、古舘さんは感情論に終始していて、非常に面白い対談に仕上がっています。

 

多少長いのですが、ぜひ興味があれば閲覧してみてください。。

 

メディアがウソをついてしまう理由

メディアはウソをつく

前回のブログにて、メディアは尤もらしいことを書いておきながら、実は全くのウソを書いていることがある、と綴りました。

 

 

 では、なぜメディアはウソをついてしまうのでしょうか。

 

 

偏向報道の問題点

この議論を進める前に、まず大前提として頭に入れておかなくてはならないのが、いわゆる”偏向報道”をテレビ局以外のメディアがしてはならないという規則はどこにもないということです。

 

公共の電波を格安で使っている(=事実上税金で運営している)テレビ局には、法律に従って公平に客観的事実を伝える義務がありますが、大手新聞社をはじめとするその他のメディアにはそのような義務はありません。

 

もちろん世論形成に与える影響や責任も無いわけではないですが、究極的には、一民間企業として、顧客に嫌われれば自己責任でもって収益が減少する、という事実に帰着するからです。

 

 

ですから、一般に言われているような大手新聞社の"偏向報道"には、半分は何の問題もありません。

 

(半分は、と書いたのは、偏向自体に問題はありませんが、それが行き過ぎる余り事実を捻じ曲げたようなデータを出してきたりするのには問題があると思うからです。)

 

と同時に、それは巷に溢れるブログと何ら変わりのない一個人の意見に過ぎないわけですから、読む側にも当然高いリテラシーが問われますし、批評された対象者には反論する権利があります。

反論したことを以て謙虚でない、などと言われる筋合いもありません。

 

 

ウソの報道は”いじめ”にすぎない

しかし、これらとウソを垂れ流すこと(時には数値のデータすら誤っている!)は全くの別問題です。

 

よく考えてみてください。

 

事実とは違うことをもとに特定の個人や団体を批判するというのは、もはやいじめや誹謗中傷であり、反論すると逆に批判を集めることもあって、多くは訴えることはありませんが、訴訟レベルの問題であるはずです。

 

多くのメディアは、正義感たっぷりに「いじめはやめましょう」と報道しますが、自身が一番いじめを煽っているとも言えるのは、皮肉でしかありません。

 

 

メディアとYouTuber

この問題の根底にあるのは、メディア産業というものそのものに無理があるということではないかと私は思います。

 

ブログを書き続けている方なら分かって頂けると思いますが、正直、ネタ、ありません。(笑)

 

そのような中、毎日仕事として、ノルマを与えられながら記事を次から次へと量産しなくてはならないというのは、かなり厳しいものがあるはずです。

 

 

さらに、インターネットが普及し広告収入がその収益源となると、結局アクセス数が全てですから、必然的によりインパクトを重視した内容やタイトルになってきます。

 

すると、慣れというのは恐ろしいもので、徐々に取材等も疎かになり、事実とは似ても似つかないようなインパクトだけの記事が量産されるようになるのは否定ができないと思います。

 

警察に逮捕されるようなことをしながら再生数と広告料だけを追い求める、一部のYouTuberと何ら違いがないではありませんか!

 

 

メディア関係者全ての批判は危険

もちろん、メディア関係者には真実を伝えようと、また良い記事を出そうと、必死になって過労死寸前まで努力されている方が沢山いるのも事実です。

 

彼ら彼女らの個人としての努力は、大いに評価しなくてはなりません。

 

 

しかし、それらを全て打ち消し、メディアへの信頼を皆無にするような人たちが大量にいるというのもまた事実であり、今のメディア産業の多くは、結局個人のブログやYouTuberでも出来ることに過ぎないと言われても仕方のない状況になっています。

 

 

何より一番忘れてはならないのが、メディアの批判する先にも同様に、日々骨身を削って努力している人々がたくさん存在しているということです。

それを、正確な根拠もなく批判するような行為は、到底許されるものではありません。

 

私も、ある意味ではメディア関係者を非難しており、無責任この上ないのかもしれませんが。。

 

 

求められる高度なリテラシー

いずれにしても、良くも悪くもアクセス数を稼ぐことが、ビジネスとしてのメディアの至上命題になっていることは事実です。

 

炎上するということは、イコール収入につながるという時代であり、それ自体が目的と化しています。

 

だから、批判を意に介さずに、炎上芸人と言われるような人をメディアは使い続けますし、偏向報道とtwitterで非難されても、彼らがそれを止めることはありません。

 

彼らは、”炎上YouTuberになること”が仕事だからです。

 

 

ただし、様々なものを批判的に見るということ自体はある種の必要悪であり、全てに迎合する社会というのはそれはそれで危険です。

 

であるからこそ、私のメディアへの願いは何も難しいことではなく、"せめてウソは付かないでほしい"というだけなのですが、なかなか実現しそうにありません。

 

我々には、これまで以上に高度なリテラシーが求められています。

メディアのウソ ~JAL機の中国への整備委託問題を考える

  最近、メディアが偏向しているだとか、事実確認もせずにまとめサイトから引っ張ってきた内容を報じていると度々話題になっています。

 

 

 正直、一読者の立場では真実が何なのかも分からないものが大半ですが、今回あまりにウソだらけの以下の記事を見つけたので、反論する形でブログにしたいと思います。

 

 

 

 一部を指摘する形でもよいのですが、笑ってしまうくらい全てウソなので記事を引用しつつ紹介します。

 

   またそのため文章が長めになっていますが、最後までお付き合いいただけると幸いですm(_ _)m

 

 

 まず、冒頭。

 

 

>ひとたび事故を起こせば、多数の乗客の命が危険に晒される。

>それだけに飛行機には日々、入念な点検・整備が行なわれており、とりわけ日本のエアラインは高い安全性で世界的に評価されてきた。

 

 →これは事実でしょう。まあこんなところがウソでも困りますが。(笑)

 ちなみに統計的にも、日本の航空会社の安全性は証明されています。

 

 

 

 

>だが、JAL機エンジン火災事故を取材する過程で、重大な懸念が浮上した。

 

 →あくまでこの時点では微妙なところですが、後述する理由により "懸念" 自体がウソなので、ウソということになります。

 

 

 

>〈高い運賃を払って日本の航空会社を利用するのは、“安心”を買っているようなもの〉

 

>──こうした評価が成立してきたのは、日本人による丁寧なメンテナンス、いわゆる “日本品質” への信頼があったからだ。

 

 →日本の航空会社の運賃が高い、メディアで散々言われているのでなんとなく記述したのだと思いますが、これ実はウソです。

 

 数字の出ている昨年度決算で、例えばキャセイパシフィック航空(以下CX)と比較してみましょう。

 

 収入の指標とされる国際線のイールド(1人を1km運んで得られた収入の平均)は、CXが7.79円JAL(以下JL)が10.2円となっており、一見正当性があるように見えます。

 

 しかし、JLの方が上級クラスの比率が高い仕様である他、エコノミークラスの前後幅も広めで、同じ機材でも座席数にかなりの違いがあります。

 

 例えばB777-200という機材で比較すると、CXの335席に対し、JLは236席。先ほどのイールドと掛け算すると、1機あたりではCXは「7.79×335=2610」、JLは「10.2×236=2407」となり、一転、JLの方が低い運賃で経営していることになります。

 

 しかもCXは赤字を垂れ流していますが、JLは黒字を計上しています。

 

 もっとも、日系航空会社を安全面で信頼している人が多いというのは事実でしょうが。

 

 整備費削減で低コスト化を図っていると主張したいのでしょうか。続いて読んでいきましょう。

  

 

 

>その信頼に疑問を生じさせているのが、9月5日のJAL機エンジン火災事故である。

 

>午前11時過ぎに羽田空港を離陸したニューヨーク行きのJAL6便は、2つある主翼エンジンの1つから突如、出火し、約1時間後に羽田に緊急着陸を余儀なくされた。

 

>離陸の際、乗客が感じたのは5回の「ガーン」という轟音と何かに乗り上げたような衝撃。。

>エンジン内部では、タービンにある222枚もの羽根が破損していた。

  

→航空機のエンジンは、いわば巨大な扇風機です。その羽を回してニューヨークまで飛んで行きます。特に離陸時には2つのエンジンで数百トンの機体を浮揚させるほどフル回転で。 

 

 つまり、エンジンの機構の部分はともかく、タービンブレード(羽根)は所詮ただの部品であって消耗品なわけですね。メーカーの交換推奨期間というものがあって、定期的に交換をするものなのです。 

 損傷や、事故自体が乗客へ不安を与えているのは事実であり、好ましくないのは当然ですが、消耗品なのですから損傷自体は数年に一度はある訳ですね。 

 

 ハッキリ言って、どこに閾値を引くかという問題ではありますが、消耗品はいくら交換頻度を短くしても消耗をゼロにするというのは不可能です。

 

 ANAも、ブレードの腐食は公表するほどの問題ではないという認識です。

 

 

 そもそも破損というのはメーカーの想定内で、破損したブレードが、その後に機体へ当たることがないよう設計しています。

 

 冷静にエンジンを止めてもう片方のエンジンで緊急着陸をすれば何も問題ないわけですね。

 

 本質は消耗品をどの程度で交換するかという問題なのです。

 

 

 もっとも、より安心を取るには、交換頻度は上げるべきなのかもしれませんが。

 

 

 つまり、そもそもタイトルで煽っている整備ミスと今回の事故との関連性は見出せない、ということなのです。。

 

 

 

>国土交通省の担当記者が振り返る。

 

>「国土交通省は翌日、《発動機の破損に準じる事態》として重大インシデントに認定しました。つまりは乗員・乗客248人とともに『墜落の危機にあった』といっているに等しい」

 

 →もちろん、 ”墜落の危機にあったと言っているに等しい” 訳ではありません。

 

 重大インシデントは、乱気流に巻き込まれCAが怪我をしても認定されます。

 

 

 

>専門家の間でも「エンジンの製造不良」や「整備不良」など様々な可能性が指摘されている。 


 →ここで全く関係のない整備ミスに話題をうまく転換したようです(笑) 

 

 

 

>そうしたなかで気がかりとなったのが、「日本の航空会社は中国の下請け企業に整備を任せている」──という情報があったことである。調べを進めると、確かにその通りだった。

 

>日本の航空各社は1990年代半ばから、機体に必要な整備や修理を国交省が認定するアジアの工場に委託していた。

 

>とりわけ日本や米国の航空会社からの需要を取り込んで急速に規模を拡大してきたのが、中国福建省に本社を置く「TAECO社」とシンガポールの「SASCO社」という2社の整備専門会社(MRO企業)だ。そういった中国やシンガポールのMRO企業には、どのような整備が委託されているのか。

 

→これは、確かに事実です。

 

 しかし、まさに記事に記載の通り、欧米の航空会社も含め、全世界の航空会社がこの会社に整備を委託しています。

 

 米国の航空会社の整備を受託してる、つまり米連邦航空局(以下FAA)の認証を受けているということなのですが、これがなかなか凄いことで、認証を受けるのが非常に難しいのです。

 

 FAAは国産ジェットである  MRJの認証をようやく今年の6月に出した(認証をなかなか取れなかったことも開発遅延の一因)他、

 数年前に飛行を始めた中国の国産ジェットにはいまだに認証が下りていない、

 数年前までフィリピン、インドネシアの航空会社はそもそもアメリカへの乗り入れが禁止、

 タイの航空会社も乗り入れ禁止まではされなくとも警告リストには載っており、増便と路線の開設が禁止されています。(追記:2018年に解除) 

 

 

 この厳しいFAAの認証を受けていて、JLをはじめとする航空会社の整備士も最終チェック役として駐在しているこの会社を信用しないとなると、もはや偏見でしかありません。

 

 iPhoneは中国で組み立てているから部品のつけ忘れがよくある、というのでしょうか。

 

 

 

>航空各社がMRO企業への委託を推進した2000年代前半、JALでは経営合理化に反対する労働組合が、海外委託整備への不安と懸念を表明。

 

>当時、JALでは海外で整備された機体に不具合が頻発していた。

>その一例が、「日本航空乗員組合」の『乗員速報』(2006年10月8日号)に掲載された「燃料タンク内部でマニュアル発見」という一件だ。

 

→この労働組合、昔から過激な主張を繰り広げる組合として有名です。

 「パイロットの平均年収が1800万円では生活できない。賃上げをしなければ安全が保障できず、ストを行う!」など。

 破綻後はさすがに落ち着きましたが。

 

   もっとも、労働組合が賃上げを求めるという事実は否定するものではありません。

 しかし、議論のベースとして持ち出すという観点では、疑わざるを得ないのではないかと思います。

 

   しかも、この組合を支持するのであればまだしも、メディアはこの組合を「親方日の丸の、殿様気分に浸った組合で、破綻の一因」と報じていましたから滑稽です。 

 

 

 第一、日本で整備すれば、マニュアルを機体に残したままにしてしまうことはないのでしょうか?

 

 ヒューマンエラーは当然最小化を図るべきですが、ゼロにするということは実質不可能で、厳密な意味で追求すれば一つでもミスを犯した社員はその時点で即解雇しろ、というのと同義になります。

 

   この労働組合やメディアが騒ぎそうです。

 

 

 

>こうした海外MRO企業による整備が拡大したことと、今回のJAL機エンジン火災に関連はないのか。JAL広報部はこう答えた。

 

>「事故機は全て国内で整備を行なってきた機体です。海外委託が事故につながったということではありません」

  

→(°▽°)

 

 JLに直接インタビューして、 ”事故機は国内で整備した機体” だと聞いているのですね。。

 

 であればこの記事の趣旨に沿うと、”国内整備は信用できない。100%中国の整備会社に任せるべき”とするのが自然ではないでしょうか。

 

 もっとも、前述の通りそもそも今回の事故の原因は、整備の問題ではないので根本から矛盾しすぎです。  

 

 

 

>海外の工場で整備した機体に今もトラブルが続いているのではないか、という問いには、「整備担当者に確認しましたが、記録のボリュームが大きすぎてすぐには回答が難しい。

>ただこの2~3年でそうしたトラブルが起きたとは聞いておりません」とした。

 

>一方、ANA広報部は次のように回答した。

>「整備の品質について、海外と国内の間に全く差はないものと考えています。海外で整備された航空機を受け取る時は、当社のスペシャリストチームを派遣して受領検査を行なっている。過去のマスクの不具合についても再発防止策を講じており、現在では問題は起きていません」

 

>TAECO社やSASCO社に足を運んで取材した経験を持つ、航空評論家の青木謙知氏はこうみる。

>「アジアのMRO企業の整備技術、能力は日本に比べても遜色ないものと思います。TAECO社については、設立当初からボーイングやJALも出資して人も派遣し、技術レベルを高め、米連邦航空局の認定も受けている」

 

>海外に整備を任せられる、というのである。

  

→実際に航空会社に聞いても事故が起きていない、評論家の ”安全面では日本と遜色ない” という意見を紹介しておきながら、最後の一文で突然それはないと否定。筆者の主観で。

 

 であれば前半の文章はもはや不要なのではないでしょうか(笑)。

 

 記事を嵩増ししてページ数を増やし、広告収入を得るためでしょうか。  

 

 

 

>さらに本誌は、中国のTAECO社の広報担当者に直接、話を聞いた。

 

>──これまでの整備実績は?

>「ANAからは200機以上、JALは100機の請負実績がありますが、ほとんどは機体構造をチェックして給油や装備品の交換をするC整備です」

 

→まず、タイトル ”JAL機体の3割は「中国の工場」で整備されていた” ではJLばかりが中国の整備会社に委託しているとも読めますが、ANAの方が2倍以上委託しているという事実。

 

 そして、飛行機の整備には ”T・A・C・M” の4種類の整備があり、C整備というのは ”機体構造をチェックして給油や装備品の交換をする” と記事に書かれている通り、新シート設置など内装換装の単純作業であることが読み取れます。


  一方、エンジンや機体の分解レベルで行う整備はM整備と呼ばれ、主に国内の整備士が国内で行っていると思われます。

 

 では、中国で行っているC整備とエンジンの整備不良に何の因果関係があるのでしょうか。

 

 

 

>──JAL機のエンジン火災についてはご存知ですか。

>「ちょっとわかりません。ただエンジンについては基本検査だけで、内部の整備はやっていません。テストフライトをしてエンジンに不具合があれば、メーカーに報告して取り替えてもらいます」

  

→分かりません、と回答しているので責任放棄だ、と主張したいのかもしれません。

 筆者なりの、最後のとどめの一発なのでしょう。

 

 しかし、そもそもエンジンの内部整備はやっていない、と答えているのに何を聞きたいのでしょうか。  

 

 

 

 以下、続