大学生ζの経済教室3.0

日々の生活に潜む経済ネタ等。半分雑談。

医学部受験勉強法と合格体験記、公開!〜医科歯科編

友達から、彼らが仲介を行っている家庭教師募集パンフレットに載せるための合格体験記を書いてくれという依頼を受けました。

 

個人的には、家庭教師など全くやる気がないのですが、資料としてそれでも一覧に載せたいから書いてくれ、としつこく頼まれたので送ることにしました。

 

3000字近くに渡ったこともあり、せっかくですのでブログの方にも載せることとします。

なお、経済は全く関係ありません。ご了承ください。。

 

ウソは一つも書いておりませんので、悪しからず。申し訳程度に”*”は多用しています。

 

 

目次

  

 

基本データ

大学 東京医科歯科大学医学部

高校 **高校

地域 **区

 

センター                762点

センター科目          物理、化学、地理

 

その他合格        **大学 ***大学

 

前期試験得点

数学90点 物理30点 化学35点 英語75点    計382.4点

 

模試

全統記述模試             E判定

全統医進模試          E判定

第3回駿台全国模試  E判定

 

 

<受験全般でうまくいったこと、いかなかったこと、勉強法>

うまくいったこと:合格したこと。

 

うまくいかなかったこと:その他全て。

 

勉強法:基本は受験勉強とは関係なく、中高の授業や定期試験で高得点を取ることを意識していました。その他は、各教科一冊程度参考書を繰り返し読み、過去問に取り組みました。

 

 

<物理の勉強法>

本質が理解できていないと全く得点が取れないと言われている科目で、中学受験の国語にも似ているような気がします。

 

実際、僕は高3の時に実施された高校オリジナルの東大レベル模試で、3回いずれも3点を取ってしまい、医科歯科の過去問も一桁の点数しかとったことがないなど、全体の足を大きく引っ張っている科目でした。

 

10月には重要問題集に手を出すも1ページ目で撤退、意を決して名門の森に取り組むも、正答率は2割を切っていました。

12月には諦めるという決断をし、「物理は5点でも合格できる」を合言葉に他の科目の学習に励みました。

 

センターは過去問をやり込み75点を取れましたが、さすがに危機感を感じて二次試験1週間前に丸善丸の内店に出向き、『入試の核心』という参考書を購入しました。ごく普通の基礎問題を中心とした、様々な大学の過去問の引用問題集なのですが、解説の充実もあり非常に解き進めやすいもので、二次試験前日に医科歯科の過去問を3年分解いてみたところ、なんと34点、38点、42点を叩き出すことができました。(60点満点)

 

 

<化学の勉強法>

基本的には有機も無機も暗記が命です。後述の通り、重要問題集の解説部分に暗記事項は良くまとまっているのでそれを参考に、8月に1週間かけてルーズリーフ20ページ程度のオリジナルの暗記事項まとめを作成。手間はかかりますが、非常に役立ちました。後はアウトプットの方法と計算だけですので、演習を積めば積むほど比較的簡単に成績は上がると思います。

 

有機は、某予備校にも出講している先生が高校におり(なお毎回30分程度遅刻してくる)、その先生のオリジナル演習問題集が非常に役に立ちました。従って、有機に関しては、重問ではなくそちらに大きく依存しました。

 

 

<数学の勉強法>

高1の冬の時点でセンター試験は200点満点を取れる程度に仕上がっていました。やはりこれも、中1の初回の授業から「集合と論理」(Wikipedia参照)を扱うという意味不明な学校のカリキュラムに全面的に信頼を寄せた結果でありましょう。

とはいえ、極端に難しい問題を解ける必要はありません。基本がしっかりしていれば、大抵の問題はパターンを抑えていれば解ける問題と気づくはずです。後述の通り、高2で『1対1対応』と高3の授業で『システム数学』、あとは過去問に取り組み、本番でも90点程度の得点ができました。

 

 

<英語の勉強法>

やはり、中学3学年で授業中に扱ったSirius vol.1、Sirius vol.2、PIXIS vol.3の三冊で文法の基礎を抑えたことが一番大切だったと思います。また、高校ではサイエンスや人文系の長文記事を読み進めていくという授業で、医科歯科の英語には大きく役に立ったと思っています。あとは、過去問程度ですかね。。つまり、学校の授業にまじめに取り組みましょう。出遅れた人も、所詮言語です。基本の文法事項+長文読解で全てが完結するのではないでしょうか。

 

 

<国語・社会の勉強法>

古文漢文も、所詮言語ですから、もちろん活用などの基礎知識は踏まえた上で、様々な文献に触れつつ読解していくという形で演習を積めばよいのではないかと思います。僕は、学校の授業とセンター過去問のみの対処です。100~170点前後と幅はあるものの、徐々に点数自体は上がっていくのではないでしょうか。特に厳しいセンター利用の国立大学等を狙っているわけでもなければ、最低ラインとして150点強取れれば大きな問題はないと思います。

地理に関しては個人的にデータバンクや地図帳を見るのが好きで、毎日のように眺めていました。やはり暗記科目ですので、好きな科目を好きなように暗記すればよいと思います。よくまとまっている参考書を一冊購入するのも良いでしょう。

 

 

<受験生にアドバイス、入試を終えて思うこと>

こうして振り返ってみると、意外にも中高の授業が役に立っていたことに気づかされます。特に、いわゆる“自称進学校”程度であれば学校の勉強にきちんと取り組む、定期試験での評点を重視する、というリズムをきちんと作っておくことが何よりも大切かと思います。

 

あとは、心のゆとりです。受験生はややもすると焦りがちですが、全くその必要はありません。基本を着実に、あきらめずに最後まで取り組むことです。僕なんて、学校の勉強以外には以下で紹介する”おすすめの参考書”、にしか取り組んでいません。

 

具体的には、模試でE判定をとっても、「実際の試験にあんなひねくれた応用問題が出るはずがない。傾向が全く異なるのだからこそ、この模試でA判定を取っても落ちる人がいる。自分ではなく予備校の作る模試にこそE判定をつけてやろう」と思うこと。

 

二次試験本番1週間前になって過去問を解いて物理が3点しか取れなくても、物理の成績を上げるのではなく「3点で合格するには他の科目は何点を取ればよいのだろうか」と逆転の発想ができること。そして、勉強ではなく丸善に新たな参考書を探しに行く余裕を持つこと。

 

そして、ニュースを見ているせいで明らかに二次試験の集合時間に間に合わない時刻になってしまっても、「まだ試験が始まるわけではないから大丈夫。天気予報も見てから家を出よう」と思えるゆとりを持つこと。

 

これだけのメンタルがあれば、合格は容易いんじゃないですか(適当)

 

 

<おすすめの参考書>

数学

1対1対応

 大数シリーズにしてはかなり簡単な部類に入る参考書かと思います。高2で取り組みました。方針が分かれば計算は省略して解説を見て確認、方針が分からない問題(半分程度)は、すぐに解説を読み進めていきました。この手法の何が良いかというと、電車の中ですべて完結します(笑)

 

システム数学

 様々な大学の過去問集になっています。分野別に整理されているいわゆる“頻出問題集”で、一通り頭に入っていれば、大抵の大学の合格最低ラインはクリアできるものと思われます。高3の数学の授業で週5コマ×毎回2題ずつ取り組みました。

 

 

物理

名門の森

 重要問題集が物理に関しては評判が良くないこともありこちらを選択。が、全く解けませんでした。

 

入試の核心

 1週間にして過去問の得点を3点から38点に上げてくれた魔法の書。一見では名門の森と違いはないように見えますが、こちらは問題の選出も解説も、かなり良いのが解きながら実感できました。なんとamazonのレビューでも、7件中全てが☆5つ。Z会様様です。

 

 

化学

重要問題集

 安定してかなり高い評価を得ている問題集と思います。化学は暗記によるところも多いですが、暗記に関しても説明部分にうまくまとまっており頼れます。僕はまず1週間程度かけてルーズリーフ20ページにまとめ、受験本番まで持ち歩いていました。後は解くだけ。2周もすれば化学はほぼマスターできます。

 

 

英語

鉄壁

 皆が使っているので。語彙が豊富でおすすめです。クラスに一人は“鉄壁マニア”がいたりします。

 

 

<自己PR> 

大学受験で一番大切なのは、ペース配分と精神的面でのサポートです。これらの全面的なサポートに主軸を据えつつ、分からない問題があれば分かりやすく説明できるよう心掛けます。

 

成績を上げる保証、に軸足を置かれる方はご遠慮ください。

というより、全面的に家庭教師に頼ろうとしている時点で東大や医学部への合格は厳しいものと言わざるを得ないと思います。

 

それでは僕の収入の極大化にご協力いただける方、是非ともよろしくお願いいたします。

 

 

 

*なお、最後の2段落は削除して送信しました。まだ返事は来ていません。